アセスメント


アセスメントにおいては初回面接と同じくクライエントに関する情報を集めることを主な目的とするまたそのあつめた情報によって査定を行っていく また「臨床心理学的援助を必要とする事例(対象とする疾患、傾向などによって決定づけられる)においてその人格(パーソナリティーの項を参照)や状況、規定因に関する情報を収集、分析し事例への介入計画を立てること」とも定義されている つまり介入、カウンセリングを行っていく中で非常に重要なことであるという事が出来る アセスメントは1.受け付け段階において事例の基礎情報(状況、申込み理由を確認、依頼者の申込を受付ける 準備段階にて受付で得られた情報を基にアセスメントの計画案を練る 3.情報収集段階にて面接、観察、検査の技法を用いて、必要な情報を得る 4.情報処理段階にて情報の分析結果を統合して問題となっている事柄の意味を解釈し、作業仮説を作る 5.結果報告段階 作業仮説を必要に応じて依頼人、当事者に報告するといった手順で進む アセスメントのための技法としては実際に会って会話を通して情報を得る 面接法、行動を観察しそこから情報を得る観察法、課題の遂行結果を情報とする検査法がある 面接法はさらに2つに大別され臨床面接法と調査面接法に分けられる、臨床面接法は 心理援助の為の面接、非面接者の話を中心とした非構造性が特徴で、面接者は被面接者の話を共感的に聴くことが重視される 調査面接法は情報収集のための面接法で面接者は調査目的に沿った質問を系統的に行うので、構造的な面接となる 観察法は自然観察法、実験観察法、組織観察法の3つに分けられる 自然観察法は日常場面を観察する 状況を含めて対象の自然な状態を把握できるが、多様な要因が介在するので焦点が絞りにくい 実験観察法は観察の目的に合わせて観察する状況に統制、操作を加える 観察場面の条件が対象に影響し、行動が不自然になり易い 組織観察法 自然観察を効率的に行うために、観察の場面や時間を限定し、観察内容とその基準を明確にして観察する 検査法では知能検査、人格検査、神経心理学検査があり 知能検査に関してはビネー式、ウェクスラー式など、人格検査には質問司法、投影法がある 質問紙は簡便ではあるが被験者の意識の影響を受ける 投影法は無意識を含め測定できるが、検査者の熟練を要する 質問紙法、MMPI、TPI、Y−G検査、CMIなど 投影法 ロールシャッハ、TAT、PFスタディ、風構成法、箱庭、描画テストなど 神経心理学検査 ベントン視覚記名検査、MRI、PETなど






臨床心理学とはに戻る  心理学の話に戻る