投与回数

薬剤は1日1回とか2回とかいった回数が決められている またその他に痛いときだけなどといった飲み方もある その理由として薬剤の血中濃度が保たれる時間に差がある事が考えられる 一般的に薬物の血中からの消失時間が長ければ長いほど一日の服用回数は減少する 痛いときだけなどといった飲み方は頓服と呼ばれるが大体対処的に(根治的と反対:疾病を基本から治すものではなくその場しのぎ的な面がある)用いられる薬剤に多い 血中濃度は個人差がある 多くの薬剤は肝臓で代謝されるので肝臓の調子が良ければ薬剤は早く消失する事になるし、その反対で悪ければ消失は長引く また他の薬剤、食物などとの飲み合わせによってもその長さは影響を受ける


ドーパミン

シナプス間隙において作用する神経伝達物質の一種、視床下部、下垂体系で合成される その前駆体L-DOPAから産生される さらにNE:ルエピネフリンの前駆体でもあり主に中枢において作用する 中枢において主に黒質線条体に約8割が分布しているドパミン神経系の一つであるA10神経からは辺縁系に投射しておりその作用が情動に関与していると考えられており各種精神病などとの関わりがあると考えられている (末梢においても一部作用する)末梢において作用する場合はD1受容体もしくはD2受容体へと結合し作用する D1受容体に作用した場合は腎血管や内臓血管の血液循環量を増大させ、D2受容体に作用した場合は胃内において副交感神経系の伝達促進を担うAch:アセチルコリンの作用に拮抗し、胃の運動を抑制する 中程度投与時における末梢での作用である血圧、心拍出量への影響はない ドーパミンはエピネフリンへと変化し、心臓のβ1受容体と血管のα1受容体を刺激し心収縮力の増加及び血管の収縮を引き起こすが、全身循環量の増加により血圧自体は変化しない  しかし大容量のドーパミンは血管のα受容体に対する作用が相対的に強まり血圧の上昇が見られる そのため末梢において血圧上昇を期待して昇圧薬として用いられることがある この伝達物質が不足する代表的な疾患にパーキンソン病があり、振戦、筋固縮、無動等の症状が見られる 治療にはBBBを通過するドパミンの前駆体であるL-DOPAが使用され脳内に入り脱炭酸後ドーパミンへと変化薬理効果を発現する

トロンボキサンA2

トロンボキサンA2:TXA2は血小板を凝集する側に働く、プロスタグランジンから生成されたトロンボキサンA2は血管が損傷した場合に血小板が増しそれらを凝集させたり気管支を収縮させる作用に関わる、その血小板を凝集させる特性から近年、死因の原因の上位である脳血障害や心筋梗塞等の病態を引き起こす原因となっている(虚血性の疾患) 発痛阻害物質アスピリンは通常アラキドン酸カスケードにおいてその前駆体であるアラキドン酸からPGE2の合成過程におけるシクロゲナーゼCOXを阻害し結果PGEの生成量を抑えその後生成されるTXA2の合成量を抑え血小板の凝集抑制作用を発現する 通常アスピリンは発痛を抑える目的においては300mg程の投与で用いられるが血小板峪聖作用の適応で2001年、バファリン81mg、そしてバイアスピリンが認可、発売され 幅広く使用されている またその他オザグレルも血小板凝集抑制作用があるがこの作用機序はアラキドン酸カスケードによって生成されたPGEからトロンボキサンTXA2の過程を阻害する所にある TXAは血小板凝集抑制作用と同時に気管支を収縮させるためその生成量を減少させるオザグレル等のTXA2合成阻害薬は気管支喘息の適応を持つ

トクホ

特定保健用食品の事 薬事法によって定められた医薬品、医薬部外品の他、健康増進法と食品衛生法によって定められた食品である保健機能食品に、栄養機能食品と特定機能食品がある 特定の保健目的を持ちその服用によって目的の効果が期待できると国によって認められたものを特定保健食品と呼ぶ あくまで「食品」の分類であり「薬」とは別の分類にあたる





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