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チトクローム P-450
薬物は一般的に体内に入ると異物として認識される 内服薬について述べるとまず経口から投与された薬剤は食道を通過し、その後胃をに入り、小腸を通過する段階で吸収される、吸収された薬剤は肝臓にて代謝される 代謝をまぬがれた薬剤は血中に入り大循環の流れに乗って体中を移動する 多くの薬は肝臓によって代謝される 腎臓において代謝される薬剤は肝臓において代謝された薬剤であり糸球体において濾過され尿中に排泄されるが肝臓において代謝される薬剤は肝臓内において特定の酵素によって代謝される 薬物代謝酵素は肝細胞内のミクロソーム中に含まれており多くの薬剤はチトクロームP-
450という酵素によって代謝される
鎮痛解熱薬
非ステロイド系抗炎症薬:NSAIDsはアラキドン酸カスケードにおいて、その過程でプロスタグランジンを生成する側に働く酵素であるCOXを阻害するがその効果として抗炎症作用の他に痛みを抑え、熱を下げる働きも持つ 適応となる病状はリウマチ、疼痛性疾患全般、発熱、低用量で(通常のNSAIDsとしての効果を期待するならば330mg、抗血小板作用を期待する場合は81mg錠)血小板の凝集阻害、血管の閉塞に用いられる 喘息や、胃に負担をかける為に投与前に持病の有無を確認し使い分けも重要であり胃弱、胃障害、腎機能障害、肝機能障害、心疾患、喘息、高齢者、妊婦、ワルファリン、トルブタミド服用歴などの点を考慮して使い分ける NSAIDs投与時、これらの該当がある場合には内服、外用、半減期(t1/2)、投与量などを選択、調節し投与する事が望ましい
鎮咳薬
かぜ等の状態において、咳を繰り返す事は体力の消耗に繋がる 延髄の咳中枢に刺激が伝えられると咳の反応が起こる また、その反応は副交感神経によって起こるので、副交感神経が優位になる夜間に起こり易い 鎮咳薬には中枢に作用するもの、末梢に作用するものがあり、中枢に作用するものは、大きく分けて、麻薬性のもの、非麻薬性のものに大別される 末梢に作用するものは、含漱薬、局所麻酔薬(塗付にて使用)、去痰薬、気管支拡張薬が含まれる 中枢性の麻薬性のものはコデイン系の薬物、非麻薬性のものは、デキストロメトルファン、クエン酸チぺピジンなどがある