泌尿器・生殖器用剤


病態
泌尿器系、生殖器系の障害として尿路結石、排尿障害、前立腺肥大、前立腺癌、勃起不全障害などがあげられる


薬物治療
尿路結石は尿路が酸性側に傾いている状態をアルカリ側に傾けることによって結石を溶解させる 薬物としては酸性尿改善薬である
クエン酸K、クエン酸Naであるウラリットを用いる 適応は痛風時の酸性尿の改善やアシドーシス(酸性側に傾いた状態)の改善となっている 
排尿障害の改善のfirst choiseは選択的α1−blockerである作用機所としてはα1receptorのstimulantは結果として尿道の筋肉を緊張させる側に働く 
blockerはこの反対側に働くため排尿障害の症状を緩和する 薬物としてはシロドシン(ユリーフ)、ナフトピジル(アビショット、フリバス)などがあげられる また、
過活動膀胱には膀胱のムスカリンM受容体(自律神経系の副交感神経の作動を促進する受容体が関与しており 
M受容体のstimulantは膀胱の活動を賦活化するためそれに拮抗するためにM−blockerを用いる)代表薬は
トルテロジン(デトシトール)、イミダフェナシン(ステープラ、ウリトス)、ソリフェナジン(ベシケア)があげられる 
M受容体のblockerは必然的に副交感神経の抑制作用を持ち副交感神経の伝達物質であるAchの伝達を抑制する訳だが 
Achを抑制する事による 泌尿器以外のSide effectsをもたらすことがある しかし従来の非選択性の抗ムスカリン薬と比較すると以上に挙げた
M−blockerは懸念されるSide effectsは少ない 前立腺肥大には排尿障害で使用する様な選択的α受容体のblockerが用いられるが、
その他植物製剤である セルニルトンやエビプロスタット、抗アンドロゲン(ホルモン)であるパーセリン、プロスタール用いられる
トルテトジンと選択的αblockerの併用が有効とされている 前立腺がんには基本的に薬物療法は効果を示さないそのため
ホルモン療法、放射線療法、外科的処理が主治療法となる 
PSAの値が前立腺がんのバイオ・マーカーでありその標準値は〜4が安全閾、4〜10が前立腺がんを疑うPSAの値は前立腺がん以外に前立腺肥大、前立腺の炎症によってもその値は上昇するためその判別が必要になってくる 判別の手段のとして生検(組織を採取して行う)やMRIなどがある、10以上はかなり前立腺がんの疑いが高いと言える 
しかしその値だけに依存したものではなくその勾上昇の配も診断基準において重要である事から 
経過観察にて長期間PSA値を見る事で診断をする場合がある 
薬物はLH−RHAgonistであるリュープリン、ゾラデックス)、抗アンドロゲン薬(オダイン、カソデックス、プロスタール)UFTなどを用いる 
勃起不全にはバイアグラ、レビトラ、シアリスが用いられる 一酸化窒素(NO)がcyclic-GMPを産生平滑筋を弛緩させ血流を増加する事が重要である 
しかし心疾患のある患者などにおいて他の硝酸薬との併用は
過度の血管拡張を招き血圧低下など危険な状態を招くので注意するべきである  



以下各薬剤添付文書

ウロカルン

ウラリット U  ウラリット

ブラダロン

デトルシトール 

トビエース

ベシケア

ベシケア OD錠

ウリトス

ステーブラ

ポラキス

ネオキシ 

バップフォー

ベタニス

ハルナール

フリバス 錠

フリバス OD錠

ユリーフ

ミニプレス 

プロスタール 

プロスタット

プロスタール L 

パーセリン

ペリアス

デポスタット

アボルブ

ザルティア

パラプロスト

セルニルトン

エビプロスタット

ウロミテキサン

バイアグラ

レビトラ

シアリス

ウロマチックS

 
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