対象関係論 M.クライン
クライン、M Klein,Melanie(1882〜1960)母子関係に生じる早期葛藤を中心とした生後1年の間の理論を対象関係論として提唱した 内的対象世界を重要視した イギリスの分析家がフロイトの分析を受けベルリンからクラインを招いた クラインは精神分析の影響を強く受けフロイトの発達段階論における肛門期以前の段階において幼児が形成する心の内界に精神分析的アプローチで迫り内的対象の存在を明らかにした またフロイトが提唱したエディフィス・コンプレックスはフロイトが提唱した時期よりもさらに早い時期に現れていることを発見した また出生直後からの自らの死の本能が生の本能を破壊しない様に自己内での「破壊」と「愛情」を分裂させるとしその生後3か月までに見られる状態を分裂ポジション(paranoid-schizoid position)と呼んだ