質問紙法 Questionnaire method
質問紙方は作業検査法、投影法と比較してパーソナリティーを把握するために汎用されている方法である そのため今日では数え切れないほど多種多様のものが存在する 被験者に「はい」、「いいえ」もしくは「1(全くあてはまらない)〜6(非常にあてはまる)」といった選択肢に対して回答する 多数の被験者に実施できる、決められた質問項目に回答を得るので客観性が高い、また得点化するなどの採点方法が容易でありその解釈が標準化されているなどのメリットがあることも汎用される理由の1つであると考えられる その反面被験査者の意識に現れる部分の測定が中心になること、被検査者が意識していない部分は回答に現れにくいこと、被検査者が社会的望ましさを意識し、または無意識のうちに回答に反映させその結果彎曲(バイアス)がかかってしまいがちであるといった欠点がも考えられる 得られた回答結果は数量的に処理され 様々なパーソナリティー項目別の特性を知ることができる
パーソナリティーを捉える代表的な質問紙の種類としては以下のものがあげられる
Y−G性格検査 Yatabe Guilford Personality test
J.P.ギルフォード、H.G.マーチンが開発したものを日本人向けに矢田部達郎が質問項目を選択して作成、全120問、はい、いいえ、どちらでもないの3件法
ミネソタ多面人格目録 Minnesota Multiphanic Personality Invebtry
マッキンレー.J.Cとハサウェイ、S.Rが開発、550の質問項目からなる、回答は「あてはまる」「あてはまらない」「どちらでもない」の3件法
EPPS性格検査 Edwards Personal Preference Schedule
エドワーズ、A.L.がマレー、H.Aの社会的欲求理論をもとに作成、全225問、回答は「はい」「いいえ」の選択肢ではなく社会程望ましさがほぼ同等の2つの文章を強制的に選択させる
顕在性不安検査 Manifest Anxiety Scale MAS
テイラー、J.A.が開発、全65問
CMI Cornel Medical Index
ブロードマンらが作成、男性用は全211項目、女性用は全213項目
一般精神健康質問紙 GHQ
ゴールドバーグD.P.により作成、全60項目、4件法