心理劇
モレノ,J.B Moreno,Jacob Levy(1892〜1974)によって提唱された ウィーン大学で精神分析を学んだが演劇に強く関心を持ち、ある女優が家庭的問題への悩みがその演じる役を変化させたところ解放された話にヒントを得、集団療法の1種であり演劇療法である心理劇、サイコドラマを提唱した 目的はクライエントの自己理解、他者理解を促進させることで対人関係の問題解決、、神経症、抑うつ症状の治療である 方法は演者に即興で台本などはない状況で役割に応じた劇を行ってもらう つまり即興型の形式を用いた集団心理療法といえる 治療要素は演者、監督、補助自我、観客、舞台の5要素からなる クライエントが演者を治療者が監督を担当する 技法は3つあり 鏡映法(主役が一通り演劇が終わった後、代役が同じ様に演じ、それを客観的に見て気づきをえる 役割交換法(演劇の途中で役割を交代する) 二重自我法(補助治療者が補助自我として主役を補足的に演じる)期間は週に1回〜隔週に1回の頻度、6回位を1単位として行われる 参加者は一般的に10〜15名、1回1,2時間とされている ウォーミングアップ(ストレッチや好きなことをしてリラックスをする)、ドラマ(実際の演技を行う)、終了後のシェアリング(主役の演技をどう感じたかを主役に告げ話し合いを行う)期間は治癒の状況に応じて延長されることもある