社会的学習理論
社会学習理論はバンデューラによって提唱された モデルとなる人物が観察による認知を通しその人個人によって望ましいものと学習しそれによって対象の行動等を真似すること モデルとなる人物は報酬を与えられるばかりでなく、罰を与えられる場合もあるこのことはその観察者に負の影響を与える このように強化はモデルによって代理強化される また以下に述べる認知行動療法は認知理論的な面と行動理論が融合したものである つまり認知行動療法は一人の創始者によるものではなくまた技法も多岐に及ぶ、行動理論的な面は古くは古典的条件づけにを批判する立場、また社会学習理論の影響もあるとされている 認知行動療法はベック、A.T Beck,Aaron T.(1921〜)やエリス、A. Ellis,Abert(1913〜)等の理論によって確立された エリス、Aは論理情動療法を提唱これはABC図式と説明され症状は不合理な信念(belief)によるものとしたAは(activating events)Bは(belief)Cは(consequence)である Aは病理を誘発する事になった出来事、BはAの受け止め方、Cは結果としての悩みなど またABCDEモデルにおいてはこれら3つの要因に加えてD(dispute)、E(effect)も加えられている ベックはこの考えを踏襲した上でC(consequence)を生み出すのはA(activating events)ではなくBは(belief)によって左右されるものとして重要視したと同時にCの悪い結果を生み出さないためにはBを変化させることが重要であると考えた その後ベック、A.Tは うつ病患者、パニック障害患者の物事の捉え方(認知)の修正を行い治癒に結び付けていった 現在この様なベックの方法は簡易的でありアメリカなどの医療費負担が抑えられている国では抑うつ症状の再発や予防等に用いられ心理療法の中でも比較的有用であるとされている またマイケンバウム Donald H.Meichenbaum(1940〜)は1971年に自己教示訓練、1985年にストレス免疫訓練を提唱したマイケンバウムはエリス、A等のの理論の影響を受けself-statemen自己陳述に着目しそれをポジティブに変化させることが病理発現の抑制になると考え自己教示法を開発した ストレス免疫訓練法はストレスモデルの理解を通してのリラクセーションや社会的スキルの獲得を行い行動療法に繋げ、また認知の修正を行い認知療法を行った また行動療法、認知療法を背景としたものにSST(social skills training)があり対人関係の障害などを修正する方法がある これは前述のバンデューラによるモデリングや行動リハーサルを通じて正しい社会的行動を学習していくものである