解離性遁走 Dissociative Fugue
A.優勢な障害は、予期していないときに突然、家庭または普段の職場から離れて放浪し、過去を想起することができなくなる
B.個人の同一性について混乱している または新しい同一性を(部分的に、また完全に)装う
C.この障害は、解離性同一性障害の経過中にのみ起こるものではなく、物質(例:乱用薬物、投薬)または一般身体疾患(例:側頭葉てんかん)の直接的な生理学的作用によるものでもない
D.その症状は、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている
【出典】
American Psychiatric Association:Diagnostic and statistical manual of mental disorders 4th edition,Text Revision,2000(高橋三郎、大野裕、染矢俊幸(訳):DSM-W-TR 精神疾患の分類と診断の手引、医学書院、2,002)