自我心理学 A.フロイト


フロイト、A Freud,Annna(1895〜1982)は前述のフロイトの娘であり精神分析論者であるが児童に特化してその理論を適応した また米国においてその理論を更に発展させたためアメリカ学派とも呼ばれる またM、クライントの論争はあまりにも有名である S,フロイトは心的装置としてのイド、自我、超自我の考えを提唱し超自我とイドとの葛藤において自我は防衛という形で崩壊の危機を回避すると考えていたが自我の働きについてさらに理論を体系化したのはA,フロイトである そしてイドと超自我との刷り合わせ役である自我についての働きをより体系化した イドと超自我とのとの間の葛藤がより深まった場合にそこから精神病理が発生するとした考えをより鮮明にしそこでイドと超自我の板挟みにあった自我が崩壊しない様に一時的に防衛機制を取るとして理論化、体系化した 防衛機制は一時的には自我の崩壊を防ぐ手段として有用なものであるがあくまで非常手段的なものであって慢性的に使用されるとやはり精神病理を引き起こすと考えた

防衛機制の種類 防衛機制の働き
抑圧 受け入れ難い欲求や感情などを意識から無意識に排除する
退行 幼児的な段階に心理状態が対抗して無熟な行動や表現様式で欲求を表現する
取り入れ 対象の持っている属性を取り込んで自分のものにする
投影 自分の持っている属性(感情・思考・印象)を相手が持っているものとして投げかける
同一化 重要な他者の持っている特徴を数多く取り入れ、相手と同一化する
打ち消し 行動や思考をそれとは異なる行動・思考で打ち消す
否認 不快な感情(不安・怒り)が生じる為に、知覚を認めない
知性化 不快な感情と直面する事を避けるために、物事を過度に知性的に考えて感情を統制する
合理化 自分の行動や発言を正当化するために最もらしい理由を考える
反動形成 受け入れ難い欲求や感情を抑圧してそれとは反対の行動・態度を表す
昇華 本能的な欲求を社会的に承認される行動に形を変えて満足させる 最も望ましい防衛機制の形であると言える







精神力動論へ戻る    心理学の話へ戻る