発達心理学の考え方について
心理学における「発達」とは従来は青年期、壮年期までの質的量的変化を指し 身体的には個人差は大きいがいったん成長し、その後加齢とともに能力は衰えていく、生物学的な視点からも老化がおこるという観点から考えられていたしかし
近年では青年期以降も生涯それは続くものとされ、エリクソンのライフサイクル論の様に一生涯にわたって発達課題があるという考え方や キャテル:Cattelの生涯にわたっての精神測定知能のモデルに表わされるように 流動性知能はある一定の期間をピークに衰退していくが、結晶性知能は生涯衰退する事はない 流動性知能とは情報処理と問題解決の基本過程に関係しており成人期を通じて安定しているがその後衰退するものである しかし結晶性知能は60歳中ごろまで増加し続けてその後も一定の水準を保つとされている考え方のように一生涯にわたっての発達に視点が移されてきた 以下に発達区分における年齢を念のために記し以下の項目に照らし合わせて考えて頂けたらと思う
年齢による発達段階の区分
乳児期:0歳から1歳半まで
幼児期:1歳半頃から6歳頃まで
児童期:6歳頃から12歳頃まで
青年期:12歳頃から20歳頃まで
成人前期:20歳頃から40歳頃まで
成人中期:40歳頃から65歳頃まで
老年期:65歳以降