箱庭療法 Standspiel:sandplay therapy
箱庭療法の原型はローンフェルド(Lowenfeld M)の「世界療法」(The world Technique.1949)である ローンフェルドはクライン派の精神分析的解釈を行ったが、その後ローンフェルドの基で学んだドーラ・カルフ(Kalf DM. 1904〜1990)がユング派の解釈を加えた その後、河合隼男によって「箱庭療法」という名で日本に紹介された(1965) 大きさ57×72×7cmの箱の内側を青く塗られた箱を用いる その中によく洗った砂を入れ、人形、ビル、家、塔、橋などの建造物、、木や草花などの植物、象、虎、ウサギなどの動物、蝶、トンボなどの昆虫、恐竜や怪獣、自動車や汽車、飛行機などの乗り物、イス、タンス、ベッドなどの家具、花瓶、茶碗、時計などを用意し「この砂箱と、いろいろな玩具を用いて、砂の上に何か作ってみてください」という教示を与える 作られた作品は制作後に写真に記録しておく 製作中であればセラピストはスケッチやメモなどで記録しておく この療法で重要な点は「クライエントには自由に表現してもらう」事、「作品を解釈する事にこだわらない作成の過程をともに見守る事」である この作業を通してクライエントはカタルシス効果を持つとされ またそこには深層心理が現れるためときにはその理解によってクライエントの心理状態の把握が可能であるとされる