同調行動 conformity
同調行動とは社会において人は他の人と類似した行動をとることに表れている それは流行の発生であったり、法的規制に従うことなどに表れているものであり その同調行動を裏付ける研究にアッシュ、S.E Solomon Aschが行った同調行動に関する古典的な研究(1955)がある アッシュは最初に1本の線を提示した その後それと同じ位の3本の線(1本は短い、1本は長い、1本が同じ長さ)を提示し最初に提示した線の長さと同じ長さであると判断したものを被験者に選択させた その被験者には事前に研究の意図を理解していて故意に間違った答えを選択するいわゆる「サクラ」となる人物を数人参加させて 何も知らない被験者が自分1人で解答を行った場合と「サクラ」となる人物とともに質問に解答を行った場合を比較した その結果 「サクラ」となる人物と共に解答を行った場合は被験者1人で解答した場合よりも数十倍も間違う確率が高くなることが解った この事は根拠のない事、更には間違えている事であっても 他の人にその行動や判断が大きく左右されるという事を表している