心理学は人の心を扱う学問ですがそれは社会の中において集団の中において他者と関わる上でどういった心の働きが関与しているのかそれらの観点も非常に大事なものです。人の心は集団の中においてまちがえたあり方をすると個人レベルでの問題ではなく社会全体ひいては地球規模での問題を引き起こすことになります。
昨今の温暖化を例にあげますがこういった問題は実は個人レベルでの態度の在り方つまり心の在り方に問題があったのではないでしょうか。
というのも森林の過剰な伐採やCO2の過剰な排出など実は個人レベルでの利己が重なって生まれたものだからです。
地球を守るための環境に対するガイドラインは法制化されつつありますが、それでもやはり個人の意識が大切でしょう。
共有地の悲劇
ある一定の集団において1人あたりの利益が10だったとします。見込める利益をが9に減っても利益を得るための行動を止めようとはしません。むしろ損益を取り戻すために収益を元々の10に戻そうとします。結果全体的な利益の均衡が崩れいつしか共倒れになる可能性もあります。こういった現象を「共有地の悲劇」と言います。
全体への影響を考えず自己の利益を優先させた先述の話のようなものです。
社会的ジレンマ
1、個人は協力または非協力を選択できる。
2、個人にとっては非協力を選択した方が良い結果を得る事が出来る。
3、全員が非協力を選択すると協力した場合よりも悪い結果となる。
をするとこの様な条件下で自己の利益を追求するか否か。結果生じる葛藤が社会的ジレンマです。
共有地の悲劇においても社会的ジレンマにおいても個々の選択のしようによってまた規模が大きくなると先に述べた様な地球規模での問題へと発展します。
社会システムの中における個々人の心の在り方が問われます。