第13章  学習


学習とは

「経験を通じて得られる行動の持続的な変化」ということができます。

経験によってある特定の行動を獲得することでもあります。


学習の種類

学習の種類には色々なものがあります。

1、馴化

2、刷り込み

3、古典的条件づけ

4、オペラント条件付け

5、観察学習

6、社会的学習

があります。

1、馴化とは単一の刺激が繰り返されたときその刺激に対する反応性が弱まっていくことです。物事に対する「なれ」ともいえます。

2、刷り込みとは特に発達初期におこり易いといわれています。たとえばヒヨコは最初に見たものをそれを本当の親だと思い込みます。しかもそれは一生にわたって変化することがありません。そのような学習のことです。

3、古典的条件づけとは「A」という刺激をうけると「B」という別の刺激の出現を予測することをひきおこすまでになるプロセスです。

例えばパブロフの犬のように、ベルが鳴るという「A」の刺激からえさがもらえるという「B」という別のことを予測するようになることです。この学習を通して形成された反応は条件反応とよばれます。

4、オペラント条件付けとは「A」というみずからの行動によって「B」という別の結果がひきおこされるであろうことを学習することです。

オペラント条件づけは行動療法において誤った学習(例えば起こりえない「B」という結果を「A」がひきおこすであろう)という学習を修正する為につかわれることがあります。

5、観察学習とは模倣であり他者の行動をまねするようになることです。自分の行動においいて他社の行動を模倣することを学ぶことです。

6、社会的学習とは他者が行動をとおして得とくした同じ結果を得とくしようと同じ行動を行うようになることです。


以上のことから学習とは経験を通して持続的な行動パターンの変化がうまれることという事ができます。



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