アノマリーとは
意思決定問題におけるモンティ・ホール・パラドックス(Monty Hall paradox)を考えるとアノマリーの概念を理解しやすい
例えは、その名前の由来である1970年代の「レッツ・メイク・ア・ディテール」(Let's make detail)という番組から
3つの箱があってどれかに高額な商品が入っているとする その一つを挑戦者は選択するそしてそのあとに司会者の手によって1つの箱が開けられるそれはからの商品の入っていない箱である そしてその後回答者には再度箱を選択する権利が与えられる
あなたならどうしますか?選択し直しますかそれともそのままの箱を選びますか? おそらくはそのままの箱を選ぶでしょう
多くの人はこのままの箱を選ぶ事が解っている
しかし冷静に、確立的に考えてみると
最初に箱を選ぶ段階で商品を手にする事の出来る確率は3分の1である
残りの箱に商品が入っている確率は3分の2である
その後、司会者が一つのからの箱を開けた段階でその箱に商品が入っている確率は2分の1に跳ね上がる
しかし残された箱に商品が入っている確率は3分の2のままである
と考えてみると商品を獲得できる確率は最初に選んだ箱が2分の1、選ばなかった箱が3分の2で選ばなかった方の箱を選ぶほうが、商品を手にできる可能性は高いという事になる
この確率計算は事後確率計算のベイズ理論に基づいたものである 実際に選択を変更した人の方が商品を手にしているという事実がある
なぜほとんどの人は司会者がからの箱を開けた段階で最初に選択した箱にこだわるのか?
その様に「知的能力の欠如とは考えられないのに合理性から外れた行動をする事」はアノマリー(anomary)という概念に分類される